漢方のススメ

西洋医学では数値などにあらわれる異常を治療の対象にするのに対し、

漢方では不調があれば必ず何か原因があると考えて漢方的診察を行い、

心身のどこかにアンバランスがあればそれを整えることで治療していきます。

f:id:go-tokita:20160417100732j:plain

その代表的な例が冷え。

冷えは多くの場合、

はっきりとした病気や検査異常がありませんから、

本人がどんなにつらくても西洋医学では治療不要ということに。

一方、漢方では本人がつらいと感じたらすでに治療の対象。

診察してどうしたら冷えなどの

不調を改善できるのかを探っていきます。

ストレスなどによるメンタルの不調は西洋医学でもうつ病なら抗うつ剤、

不眠症には睡眠薬などによって治療していくことができますが、

漢方ではそこまでではないけど何となくやる気がでないという、

いわゆる未病の状態も改善することができるのもメリット。

f:id:go-tokita:20160417100805p:plain

また漢方ではよく話を聞いてどうして不安になるのか、

眠れないのか、

気持ちを不安定にさせる大本の原因を探りアプローチしていくのも特徴です。

もちろん病気や症状によっては西洋医学のほうが効果的に治療ができる場合もあります。
しかし体内の環境を整えていく妊活はまさに未病を治す、

漢方が向いているのです。

漢方医学には不定愁訴という考え方はありません。
疲れやすいとか肩こりがつらい、

手足が冷たいといった病気とはいえないような症状でも、

必ずそれを改善する方法を探す、

つまり治療の対象ととらえます。

「いつか」産むためにはカラダをできるだけよいコンディションで保つことが大切であり、

それを助けてくれるのが漢方医学なのです。

f:id:go-tokita:20160417100826j:plain

漢方医学の基本の考え方

漢方医学には「証」と呼ばれる独自の診断基準があります。

心身を構成するきけつすいと考える3つの要素

「気・血・水」は証を見極める重要なキーワード。

気・血・水に過不足がなく、

そして滞りなくめぐっているのが健康な状態であり、

不調があれば必ずどこかのバランスが崩れてきます。

また、体質から判断する

「実証・虚証」というのも大きな見極め要素になります。

実証はがっちりしていて体力があり、

病気にも強いタイプ。

逆に虚証は顔色が悪く、

弱々しいタイちゅうかんしようプ。

その間という人は

「中間証」というようにわかれます。

f:id:go-tokita:20160417100848g:plain

漢方薬を選ぶには

「望診」「問診」「問しんせつしん診」「切診」

という漢方医学ならではの

診察方法によって全身の状態を探り、

証を見極めることが大切。

ですから西洋医学と違い、

症状は同じでも使う薬は人それぞれなのです。

 

漢方薬を上手にとり入れるコツ

漢方薬で治療をするなら、

自分に合った薬を見つけることがとても重要です。

自分と証がまったく合わない薬などを使ってしまうと

効果がないはかりか、

副作用が起こりやすくなる場合もあるからです。

ですから医師の診察を受け、

選んでもらうのが一番。

医師であればまずは体力を上げてから

血のめぐりを高めるなど

段階的に薬を使いわけたりして、

最も安全かつ効果的に治療を進めることができます。

また持病があり服用している薬があるなら、

併用してもかまわない漢方薬を処方しますし、

万が一カラダに合わなかったような場合でも

すぐに相談して判断を仰ぐことができます。

 

さらに慢性的な症状を改善するためには、

ある程度の期間治療しなくてはいけませんが、

医療用の漢方製剤は基本的に保険が適用されるため

リーズナブルに治療をすることができます。

ただし医療機関で処方されれば

必ず保険適用というわけではありません。

自由診療つまり保険が適用されないクリニックなどもありますから

事前に確認しておいたほうがよいでしょう。

一般用漢方製剤は薬局・薬店でも買えますが、

安全性を重視して生薬の含有量は医療用よりも少なくなっています。

その点でも医師に処方してもらうほうが、

早く治せるというメリットがあるのです。

 

血めぐりアップ

血のめぐりが悪い人は、

大きくわけると血が足りていない

〃血虚〃の状態であるか、

血の流れが滞っている

〃瘀血〃の状態。

血虚では貧血、

髪が抜けやすい、

爪がもろい、

顔色が悪い、

疲れやすいといった症状が一般的。

 

また血液は心の栄養源でもあるため

血虚になると不安感や眠りが浅いなどのメンタルトラブルも起こしやすくなります。

放っておくと子宮内膜が薄くなり、

妊娠しづらい状態になってしまうこともあるので漢方薬で補っていきましょう。

瘀血の症状では肩こり、

頭痛、生理痛などの痛みが起こったり、

のぼせやあざができやすい、

便秘といった症状が。

冷えなど原因はいろいろですが、

血を動かしている気のエネルギーのめぐりが

悪くなっている場合も。

 

そのような場合は

血と気のめぐりを同時に高める漢方薬なども使われます。

瘀血も放っておくと子宮内膜症や子宮筋腫など、

子宮のトラブルが起こりやすくなりますので、

しっかり対処していきましょう。

 

気めぐりアップ

カラダをめぐる気には生まれもっている

根源的生命エネルギーである先天の気と、

食べものから作られるエネルギーである後天の気があります。

先天の気が足りなくなっている〃腎虚〃は、

加齢によって起こりますが、

ストレスなどにより若くても

腎虚の状態になることは少なくありません。

腎虚は妊娠しづらいなど、

生殖機能の衰えにつながるので注意。

後天的な気は食べたり飲んだりしたものから作られます。

ですから胃腸が弱っていききよると気が足りない

〃気虚〃になりやすいのです。

 

症状はだるい、疲れやすい、胃もたれする、

下痢をしやすいなど疲労や消化器科に関するものが多いのですが、

気が不足するとカラダが温まりにくくなるため冷えの症状も起こります。

またストレスなどが重なると、

気のめぐりが悪くなり〃気滞〃という状態になることもあります。

放っておくとますますストレスに弱くなり、

気と一緒にめぐっている血のめぐりも低下。

イライラや怒りっぽい、

憂うつ感といった症状が

女性では排卵期から生理前に起こりやすくなります。

 

水めぐりアップ

カラダをめぐる水=体液のめぐりが悪くなっている

〃水滞(水毒)〃という状態になると、

カラダが冷えやすいため血のめぐりも悪くなったり、

胃腸機能が低下して気のめぐりも低下しやすくなります。

水滞の主な症状は冷え、

胃腸機能の低下(胃もたれや下痢など)のほか、

疲れやすさ、むくみ、めまい、耳鳴り、

ひざの痛み、のりもの酔いなど。

胃腸に水がたまりやすく、

横になってみぞおち辺りを軽くたたくと

「ボチャボチャ」という水の音がします。

外気の影響を一受け、

湿気が多くなる梅雨時や低気圧が近づく時などは

症状が強くなる人も多いでしょう。

夏に冷たいものばかりを食べたり、

飲んだりすることもカラダに水をため込む原因となり、

症状が強くなることがあります。

塩分が強い食事なども影響します。
水滞は放っておくと内臓機能の低下をまねいて

不妊などにつながることもあるので注意を。

 

 

にんかつとはTOPへ